石見神楽(いわみかぐら)−島根県浜田市 石見之國伝統芸能−石見神楽公式サイト−

岩戸

岩 戸(いわと)

登場人物=天児屋命(あまのこやねのみこと)・太玉命(ふとだまのみこと)・天鈿女命(あめのうずめのみこと)・手力男神(たちからおのかみ)

天の岩戸の物語を原材とし天照大御神の御神徳をたたえ、又、日本における祭祀、及び、神楽の起源を語ろうとするものである。天照大御神が、弟、須佐之男命の乱暴に困り天の岩戸の中にお隠れになったので、世の中すべてが闇夜となり多くの禍が起こった。そこで神々は集まって相談され、天の宇津女命を呼んでおどらせ、長鳴鳥を鳴かせ賑わいを出した。これを不思議に思った大御神が岩戸を少し開けたところを、大力の手力男命が岩戸を開き大御神を迎え出し、再び世の中が明るくなり、平和を取り戻した。


●日本書紀巻一第六話 天の岩戸(要約)

天照大御神(あまてらすおおみかみ)との誓約によって、高天原にとどまることを許された素戔鳴尊(すさのおのみこと)〔須佐之男命〕だったが、この後の彼の行いは、ひどいもので、天照大御神が持っていた神田、天狭田(あまのさなだ)と長田を、素戔鳴尊は春には、用水路を壊し、溝を埋め、畔を壊し、籾(もみ)を重ね蒔きしたり、秋は馬を放して田を荒らし、天照大御神が新嘗の祭(その年にとれた米などを神にお供えする祭り)を行っている時に、その部屋にこっそり糞をしたりした。
また、天照大御神が神衣を織るため、神聖な機殿(はたどの)に入るのを見て、御殿の屋根に穴をあけ、馬の皮を剥いで放り込んだ。このとき天照大御神は、大変驚いて機織りの梭(はたおりのひ)で怪我をした。これに怒った天照大御神は、天の岩屋に入り岩戸を締めて閉じこもった。日の神である天照大御神が岩戸の奥に閉じこもった為、国中の光は失われ、昼と夜の区別も付かない状態になった。そこで八十万の神(やそよろずのかみ)達は、天の安川(あまのやすかわ)のほとりに集まりどうすればよいかを話し合った。そのとき思兼神(おもいかねのかみ)が案を思いついた。まず、常世の長鳴鳥(とこよのながなきどり)(不老不死の国の鶏)を集めて長鳴きをさせた。そして手力雄神(たちからおのかみ)を岩戸のわきに立たせ、天児屋命(あまのこやねのみこと)と太玉命(ふとだまのみこと)が採ってきた天香具山の沢山の榊の上の枝には八坂瓊の五十箇(やさかにのいおつ)の飾りを掛け、中の枝には八咫の鏡(やたのかがみ)(大きな鏡)を掛け、下の枝には青や白の麻のぬさを掛けた。また岩戸の前で、天鈿女命(あまのうずめのみこと)に、手に茅纏の矛(ちまきのほこ)を持たせ、香具山の榊を頭飾りにし、ひかげの葛をたすきにし、かがり火を焚き、桶を伏せてその上に乗せ詠い、踊らせ皆で祈祷した。天照大御神は外が騒がしいのを聞いて不思議に思い「私が岩屋に隠れているので外は夜なのに、なぜ外は楽しそうに騒いでいるのか?」と、少し岩戸を開けて外の様子を覗いた。その時、手力雄神が天照大御神の手を取り外へ引き出した。そして天児屋命と太玉命が岩戸の前にしめ縄をかけた。
八十万の神たちは「天照大御神。どうか岩戸の中にこもるのはおやめ下さい。」と頼んだが、天照大御神は「素戔鳴尊の行為は許される物ではない、彼が高天原に居るかぎり岩戸からは出ない。」とおっしゃった。八十万の神たちは「では素戔鳴尊は、罪のあがないとして高天原から追放いたしましょう。」天照大御神はこれを聞き入れ、世に光が戻った。その後、素戔鳴尊は髪を抜かれ、手足の爪を抜かれて高天原から追放された。
この後、八岐大蛇退治へと続く。

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