奉納神楽
浜田市内では、秋になると各町の氏神様を祭る神社で秋祭りが行われます。その前夜祭と して町の人たちが楽しみにしている「石見神楽」が夜通しで舞われ、町の中が夜明けまで 神楽囃子に包まれます。 最近ではイベントでの神楽が増えてきましたが、石見神楽の醍醐味を味わうには、市内各 町の神社で行われている奉納神楽を見学するのがオススメです。神社で見る神楽は素朴で 情緒深いものでもあり、その町の方々と過ごす一夜は格別なものとなります。ぜひ奉納神 楽観賞の手引きとして、このページをご活用ください。
奉納神楽を見るためのマナー
お目当てにしていた奉納神楽、初めて見る神楽に心が躍ることでしょう。町の人たちもそんな気持ちで 祭りの日を迎えます。
奉納神楽を見る時に 1 つ理解しておきたいのは、大きい会場でのイベントと違い、その町の繁栄(豊作・ 豊漁)を感謝するお祭りということです。 町の人をさしおいて座席に割り込む、宴会気分で大騒ぎする等で祭りの雰囲気をこわしてしまわないよ うに心がけることが大切です。
奉納神楽予定表
持っていきたい物(服装等)
●防寒着
神楽も深夜0時を過ぎる頃にはとても冷え込んできます。せっかくのお祭りで風邪をひかないよう、防寒着をしっかり着込んで出かけましょう。(夏の奉納神楽はうちわや、冷たい飲み物、クーラーバック等暑さ対策をしっかりしましょう)
●お洒落は不要
奉納神楽には、街へ出かけるようなお洒落は不要です。神楽鑑賞は神楽殿の客席に上がって見る、またはかがり火にあたりながら見る事が多いのです。また、その神社で朝まで過ごす訳ですから、過ごしやすい格好がベストです。女性もスカートよりも、ジーンズなどのパンツ系のスタイルがオススメです。
●毛布
深夜丑三つ、神楽も盛り上がって来て絶頂を迎えます。・・・だけど普段なら寝ている時間。まぶたが重た~くなってきます。そんなときはいいのです、毛布を被ってコロンと仮眠をとりましょう。明け方には「鐘馗」「黒塚」「大蛇」等、石見神楽ならではの演目がまだまだ控えています、それに備えて。
毛布の使い方は色々で、怖い鬼が客席に飛び込んできたら隠れる等々。(それを鬼がはぎ取る場面もよく見られます ^-^)
●腕時計
神社や神楽殿には時計が掛かっていないことがあります。腕時計は必需品です。
(神楽通になると、その社中のその演目で、時間帯が分かってくるんですよ ^-^)
●食料・飲み物
会場には基本的に食料がありません(出店や地元の商店が食料を販売していることもあります)。
コンビニ等に立ち寄って確保しておくのが良いでしょう。神楽に行く前に買うのがオススメです。なぜなら、100段を越える階段のある神社・山の奥の奥にある神社も中にはありますから。
お酒も祭り気分を高めるには良いですが、車を運転する場合には飲まないようにしましょう。
●ハンカチ
「大蛇」の親子の別れで涙ぐむのに使用することもあるかもしれませんが・・・ 鬼が幕を切ってでてくる時の演出として、花火や煙幕が使用されます。神楽通にはこの匂いがシズル感をもよおし、たまらないのですが、初めて見る方には少々きつい匂い。そんなときにはハンカチで口と鼻を押さえて、煙中の迫力の鬼舞をお愉しみください。
夜神楽公演も開催中