石見神楽(いわみかぐら)−島根県浜田市 石見之國伝統芸能−石見神楽公式サイト−

奉納神楽

奉納神楽

浜田で奉納神楽を楽しもう

浜田市内では、秋になると各町の氏神様を祭る神社で秋祭りが行われます。その前夜祭と して町の人たちが楽しみにしている「石見神楽」が夜通しで舞われ、町の中が夜明けまで 神楽囃子に包まれます。 最近ではイベントでの神楽が増えてきましたが、石見神楽の醍醐味を味わうには、市内各 町の神社で行われている奉納神楽を見学するのがオススメです。神社で見る神楽は素朴で 情緒深いものでもあり、その町の方々と過ごす一夜は格別なものとなります。ぜひ奉納神 楽観賞の手引きとして、このページをご活用ください。


夜明け舞と半夜舞

浜田市内では、市街地を除き、例祭時に夜明け舞を行っている集落が残っています。概ね、夜9時より明け方7時頃まで12〜14もの演目が、途中休憩なしで次々に演じられます。
神殿での前夜祭神事が終わると、舞殿では儀式舞が始まり、「八幡」での鬼退治、「岩戸」開きなどの能舞が色濃く演じられます。深夜0時を過ぎると弟まあ・兄まあで場を和ませる「八十神(やそがみ)」や、シリアスな「天神」、大演目「大江山」などへと続き、破天荒な演目「黒塚」が終わる頃、東の空が明るくなってきます。「大蛇」が演じられるのは早朝で、一番最後は、世の中の成り立ちを説き五穀豊穣を願う「五神」で終了します。
祭りの前夜祭、夜通しで演じられる石見神楽は、その町の年に一度の特別な夜であり、翌日の神輿祭りを控えた、浜田各地の氏子たちの団結力の源となるものです。石見神楽を一番深く知ることができるのが、この夜明け舞です。
半夜舞は、夜明け舞を短縮させた、市街地などに多い奉納形態です。概ね晩の7時から11時頃まで行われるため、半夜という表現を用いています。

奉納神楽を見るためのマナー

お目当てにしていた奉納神楽、初めて見る神楽に心が躍ることでしょう。町の人たちもそんな気持ちで 祭りの日を迎えます。
奉納神楽を見る時に 1 つ理解しておきたいのは、大きい会場でのイベントと違い、その町の繁栄(豊作・ 豊漁)を感謝するお祭りということです。 町の人をさしおいて座席に割り込む、宴会気分で大騒ぎする等で祭りの雰囲気をこわしてしまわないよ うに心がけることが大切です。

奉納神楽予定表

持っていきたい物(服装等)

●防寒着

神楽も深夜0時を過ぎる頃にはとても冷え込んできます。せっかくのお祭りで風邪をひかないよう、防寒着をしっかり着込んで出かけましょう。(夏の奉納神楽はうちわや、冷たい飲み物、クーラーバック等暑さ対策をしっかりしましょう)

●お洒落は不要

奉納神楽には、街へ出かけるようなお洒落は不要です。神楽鑑賞は神楽殿の客席に上がって見る、またはかがり火にあたりながら見る事が多いのです。また、その神社で朝まで過ごす訳ですから、過ごしやすい格好がベストです。女性もスカートよりも、ジーンズなどのパンツ系のスタイルがオススメです。

●毛布

深夜丑三つ、神楽も盛り上がって来て絶頂を迎えます。・・・だけど普段なら寝ている時間。まぶたが重た~くなってきます。そんなときはいいのです、毛布を被ってコロンと仮眠をとりましょう。明け方には「鐘馗」「黒塚」「大蛇」等、石見神楽ならではの演目がまだまだ控えています、それに備えて。
毛布の使い方は色々で、怖い鬼が客席に飛び込んできたら隠れる等々。(それを鬼がはぎ取る場面もよく見られます ^-^)

●腕時計

神社や神楽殿には時計が掛かっていないことがあります。腕時計は必需品です。
(神楽通になると、その社中のその演目で、時間帯が分かってくるんですよ ^-^)

●食料・飲み物

会場には基本的に食料がありません(出店や地元の商店が食料を販売していることもあります)。
コンビニ等に立ち寄って確保しておくのが良いでしょう。神楽に行く前に買うのがオススメです。なぜなら、100段を越える階段のある神社・山の奥の奥にある神社も中にはありますから。
お酒も祭り気分を高めるには良いですが、車を運転する場合には飲まないようにしましょう。

●ハンカチ

「大蛇」の親子の別れで涙ぐむのに使用することもあるかもしれませんが・・・ 鬼が幕を切ってでてくる時の演出として、花火や煙幕が使用されます。神楽通にはこの匂いがシズル感をもよおし、たまらないのですが、初めて見る方には少々きつい匂い。そんなときにはハンカチで口と鼻を押さえて、煙中の迫力の鬼舞をお愉しみください。

初心者にオススメ!
夜神楽公演も開催中





外部リンク


PAGETOP
Copyright © 石見神楽サイト All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.