石見神楽(いわみかぐら)−島根県浜田市 石見之國伝統芸能−石見神楽公式サイト−

塵輪

能 舞

塵 輪(じんりん)

登場人物
帯中津日子(たらしなかつひこ)後の仲哀天皇、高麻呂(たかまろ)、塵輪(じんりん)白鬼・赤鬼
神楽歌
石清水今も流れの末絶えず 
濁りなき世や君を守らん
あらすじ
第14代天皇・帯中津日子(たらしなかつひこ)が、異国より日本に攻め来る数万騎の軍勢を迎え撃ちます。その中に塵輪という、身に翼があり、黒雲に乗って飛びまわり人々を害する悪鬼がいると聞き、天の鹿児弓(あまかごゆみ)、天の羽々矢(あまはばや)を持って高麻呂を従え討伐に向かい、激戦の末に退治します。
見どころ見どころ
塵輪は翼を持ち黒雲に乗って飛来する鬼なので、衣裳の背中側には翼が描かれていることが多いよ。神2人鬼2人で舞台狭しと舞うので迫力満点! 石見神楽の鬼舞の代表的な演目だよ。4人とも神楽ファンに大人気なんだ。
口 上〈校訂石見神楽台本より〉
天皇「自らは人皇第14代の帝、帯中津日子の天皇とは自らがことなり。今度異国より数万騎を従え攻め来る中に、じんりんと申して身に翼あり、神通自在に飛び行く大悪鬼、国々村々を駆け廻り、日々に人民を亡ぼすことその数を知らず。我が官軍のうち彼に敵するもの一人もなかるべし。この者飛び来らば急ぎ高麻呂、自らに奏聞いたすべし。我また天神地祇を頭に頂き、天つ御親日の御神の御稜威を背に受け、天の鹿兒弓、天の羽矢の威徳を以て、退治せばやと思うなり。」
高麻呂「これはこれは、有難き詔にて候。じんりんそのまま差しおきたまはば、人民の歎きは申すに及ばず、遂に玉体安穏のほど覚束なく、何とぞ御退治遊ばされたく然らば民安全と存じ候。」
高麻呂「かけまくもかしこき御簾の内に言上仕り候。先だって仰せつけられ候じんりん、只今黒雲に乗つてこの辺に飛び来り候ほどに、急ぎ甲冑弓ぜんの御用意あって、何とぞ御退治遊ばされたく候。」
「それに立ち向ふたるはいかなる神にましますぞ。」
「自らは、人皇第十四代の帝、帯中津日子の天皇の神なり。汝いかなるものやらん。」
「おお我はこれ、今度日本征伐の大将軍、じんりんとは我が事なり。汝一命を惜しむものならば、早や早や我にこの国を譲り、この所を立ち去るべし。」
「あら愚かやな。汝魔法を以て霞に隠れ雲に乗り、神通自在に飛び行くとも、われまた天神地祇の威を頭に頂き、天つ御親日の神の御稜威を背に受け、天の鹿兒弓、天の羽々矢の威徳を以て、汝が一命打ちとどめんこと只今なり。」
「あらおかしやな、おもしろやな。いざや立い合い勝負を決せん。」




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